2012年6月3日日曜日

英語学習 日本語にはない冠詞 (a, the)の感覚を3分で理解できる説明

英語でやっかいなのが,この冠詞と呼ばれる「a」や「the」をつける規則ですね。
しかし一方で,初級・中級英語学習者から上級へと進もうとすると,
必ず通らなければならないのがこの冠詞の使い方です。
昔,楽器や自然のものにはtheをつける,といった類の冠詞の使い方を習いましたが
個人的にはしっくり来ません(というか間違えた教育方法だと思っています)。

そこで冠詞を使いこなす感覚を身につけられる説明を用意しました。
以下の状況を想像してみて下さい。

あなたはペンを1つ持っています。
友人が言いました
May I borrow the pen?
あなたはペンを渡せます。なぜならば,ペンは1本しかないからです。

今度のケースでは,あなたは同じデザインのペンを2つ持っています。
友人が言いました
May I borrow the pen?
あなたはペンを渡せません。
同じデザインのペンは2つあり,どちらのペンを彼が欲しがっているか分からないからです。
そして今度は友人はこう言いました
May I borrow a pen?
あなたは2つのうち,ペンを1つ渡すことができました。

今度は友人がこう言いました
May I borrow the pens?
あなたはペンを2つ渡すことができました。

今度のケースは,あなたは同じデザインのペンを3つ持っています。
友人が言いました
May I borrow the pens?
あなたはこう答えました
How many pens do you want?

今度のケースは,あなたがペンを持っている事は知らないけれども
友人は複数のペンを借りたいと思っています。
友人が言いました
May I borrow pens?
あなたはこう答えました
What kind of pens do you want? and how many pens do you want?


コミュニケーションに参加している人が,
何を指しているかお互い分かってる時に「the」が使えます。
つまりペンは1本しかない場合,the penと言えばわかりますが
ペンが2本以上の場合,the penと言ってもどちらのペンを指して話しているか分かりません。

逆に,冠詞がないpenや複数系のpensは話し手は一般的なペンについて思い浮かべている場合に
使います。なので,冠詞なしのペンだとどのようなペンなのかは話し手に聞いてみないと
具体的には分かりません。

名詞とその数についての考え方が日本語と大きく異なる英語ならではの感覚です。
しかし,今回のペンのやり取りを思い浮かべてください。
英語の「名詞とその数」の考え方は感覚的に理解できるはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿